2011.3.11
ここから、いろんなものの全てが変わったような気がする。
少なくとも私はそう思っている…。
探しても見つからないので、もしかしたら削除したのかもしれないが、雨宮まみちゃんがこの時期、
「不謹慎かもしれないが、人って簡単に死ぬんだ、じゃあ好きなことをやらないとと思った」
というようなことを綴っており、本当にその通りだ…と当時の私も強く思った。
ので、会いたい人に会い、行きたい場所に行く、今の私の基盤がこの時期に作られた。
この頃ちょうどLCCも出てきて、地方からでも手軽に各地に行けるようになってきたタイミングも重なり、私は【絶対に悔いのない人生を】を自分の中に掲げて、今のような全国どこにでも行きまくるWOTAKUに育った。
2011.3.11の直後あたりにMステによしいさんが出てFLOWERを歌詞を変えて歌ったが、9年経っても当時のこれを観た人はあれが忘れられない…と口を揃える。
私もその1人である……。
この人は大切なことをきちんとわかっている人なのでその点は心から信頼がおける。
物事の真理を誰よりも早く、掴める人なので。そしてやさしい人なので。
"あれから何年経ったんだ?相も変わらずにこんなんだ
だけど毎日をできるだけGOODに"
本来の歌詞は"毎日はそれなりにGOODだ"となっている。
たった少しの言葉を変えたことで、この人はたくさんの人の心に花を咲かせたと思う。すごいことだ。
ありがとうね。
この頃Applesが出てよしいさんは4月からFlowers&Powerlight Tourというツアーで全国を回っていた。
いくつかの公演が中止になったと思う…確か…。
ほんとは日本ではじめての(?)すごいライトを使いたかったんだけど…節電とかあって(?)使えなくなったんだ、みたいなことを言ってた気がする。おぼろげ。
私はあまり影響のない地域に当時住んでいたため、こちらの地域の日常感、のほほん感に驚いていたし、すこしほっとした、とも言っていた記憶がある。
「東京はね、停電とかも影響してるのかもしれないんだけど、どことなく全体的に暗いんだよね…なんとなく…」みたいなことも言っていて、印象に残っている…。
この中で、球根を聴かせてくれた。
それまで私の中で球根は、特別に好きということもなく嫌いでもなく、なんなら不倫の歌っぽいし…ちょっと暗いよな〜〜〜くらいに思っていた曲だった。
が、このタイミングでの球根は、とんでもなく自分に響き、立っているのもおぼつかないくらいに号泣した。
なんて今響く曲なんだろう……。
“世界は粉々になった
でも希望の水を僕は撒いて…”
何年も前に作った曲が、未来の今響いて、意味が深くなる、曲が成長する、確変する瞬間に立ち会った。
おそらく作った当時とは状況も心情も違うはずなのに、今聴いて響くって、天才だ……。
この人は本当に大切なことをちゃんとわかっている…すごい…と思った。
この日から私の中で球根は特別な1曲になった。
2016アリーナツアーの神戸の球根もそうだね。
あんなに泣いている青い色の球根はあの日だけだった。
曲もいろんな要因で成長していくことを知った。曲も生きている…。
大切に作られて愛されているものは、曲でも作品でもなんでも、有機物でも無機物でも生きているといえるのかなあなんて思う。
今、エンタメが縮小傾向にあり、槍玉に挙げられている感がある。
全員が外出を自粛してなくて(仕事は中止じゃないんだからできないだろ)、エンタメは不要だと言われて、なんかおかしい。何か違和感を感じる。
ほら!とりまこいつら(エンタメ)を叩いとけや〜!こっち(政治側)に目を向けるんじゃねえ!感を感じる。投げ餌?
自分の仕事にも関係してくるので、そんなんじゃ困る><
人の心が憂鬱な時、ひとときでもなにかきらめいたものが人の心を救う。確信している。
人にとって文化やエンタメは暇つぶしや娯楽というポジションだけじゃない。無駄なものじゃない。
早く治って欲しい。